薪ストーブ 用語辞典 – か行

【がいきどうにゅう】外気導入
屋外から炉の中に薪を燃焼させるための空気を取り込むこと。家屋の独自の換気システムによって、薪ストーブ周辺の空気が屋外に吸い出され、負圧になりやすい高気密住宅でとくに有効とされる。必ずしも必要とは言えないが、多くのメーカーで炉に効率よく空気を取り入れるための「外気導入キット」をオプション設定している。
【かいほうしき】開放式
燃焼部に扉を持たない薪ストーブ。薪の燃える様子や薪の爆ぜる音などをダイレクトに楽しめる。「オープンタイプ」とも呼ばれる。ただし、現在の主流である、燃焼室を扉で密閉する「エアータイトストーブ」と比較すると暖房効率で劣る。部屋のインテリアとして選ばれるケースが多い。
開放式画像
【かーぼんにゅーとらる】カーボンニュートラル
カーボンは炭素だが、この場合は「二酸化炭素=CO2」、ニュートラルは「中立」の意味。木を切り倒して薪にし、ストーブで燃やすとCO2を排出するが、その木は成長過程ですでに同じ量のCO2を吸収しており、CO2の排出量は差し引きゼロと考えることができる。薪ストーブが環境に負荷をかけない根拠となる概念。大気中のCO2の増加が地球温暖化の原因のひとつといわれるようになってからよく使われる言葉。
【かしつ】火室
燃焼室、ファイヤーボックスともいう。薪を燃やす炉のこと。本体を熱から守るため壁と床には耐火レンガなどが用いられる。この容量で燃やせる薪の量が決定し、暖房性能を左右する。燃焼効率を高める目的で一次燃焼室と二次燃焼室に分けているモデルが多い。
【がすけっとろーぷ】ガスケットロープ
開放ドアの内側のフチなどに取り付けることで燃焼室内の気密性を保つ必需品。劣化してくると燃焼室内に微量の空気が入り込み、意図した以上に燃えすぎたり、微妙な火力調節が効かなくなったりするので定期的な交換が必要。耐熱性に優れるグラスファイバー製が多い。
ガスケットロープ画像
【がらすくうきせんじょう】ガラス空気洗浄
おもに一次燃焼用の空気を上からドアガラスの内側に沿って流すことで、ガラスをクリーンに保つシステム。ガラスに煤などの汚れが付かず、いつでもクリアな視界で炎を楽しめる。乾燥が十分でない薪を燃やすとガラスが曇るため、薪の乾燥具合の判断にも役立つ。現在はほとんどの薪ストーブが採用している。エアーカーテン、エアーウォッシュともいう。
【がんすいりつ】含水率
薪に含まれる水分の割合のこと。薪が十分に乾燥していることが正しい燃焼の条件で、含水率は15~20%以下が理想的とされる。20%を大きく超えると乾燥不足。燃やしても火力が低いため期待した暖房性能は得られない。それ以上の問題は、燃えた薪から出た不純物が煙突内部に付着ですることで煙道火災の原因になりかねない。乾燥不足の薪を燃やすと大量の白い煙を発したり、フロントガラスの内側がすぐに曇ったりすることでわかる。
【かんばつざい】間伐材
間伐は立木の密度を減らして残った木の成長を促す森林の手入れ法のひとつ。間伐で出た材木を使うのが間伐材。近年は木材消費量の減少で間伐が進まず、森林の荒廃が問題になっている。薪ストーブで間伐材の薪を消費すれば、森林を再生・保全する一助となる。間伐するのはCO2の吸収力が衰えた古木でいい。
【きはくねんしょうほうしき】希薄燃焼方式
リーンバーン燃焼方式と同意。
【きゃたりてぃっくこんばすたー】キャタリティックコンバスター
触媒と同意。
【きゅうき】給気
炉の中に薪を燃焼させるための空気を取り込むこと。サーモスタットを用いて燃焼状態を検知し、最適な給気調整を自動的に行うモデルもある。
【くうきちょうせい】空気調整
炉内に取り入れる燃焼用の空気の量を調整すること。給気調整ともいう。薪ストーブは欲しい火力や薪の投入量などに応じて、レバーやダイヤルの操作で空気調整を行う必要がある。たとえば、焚き付けや盛大に燃やす場合は空気をたくさん入れて火の勢いを促し、熾き火では空気量を絞って炭のようにじわじわと燃やす。
【くっきんぐすたんど】クッキングスタンド
炉内の調理で使う鋳鉄製の道具。鍋やフライパンなどを載せるための台座。五徳(ごとく)ともいう。
【くっくすとーぶ】クックストーブ
キッチンストーブともいわれる、調理機能が強化された薪ストーブ。本格的なクックプレートやオーブンを備え、さまざまな料理を同時に作ることができる。ドアガラス付きのタイプは、炎を楽しめるストーブの醍醐味を両立。熱が本体の外に逃げにくい構造によって少ない離隔距離でキッチンなどに設置できるモデルも多い。さらに調理機能に特化したクッカーもある。
クックストーブ画像
【くりーんばーんほうしき】クリーンバーン方式
現在、薪ストーブでもっとも一般的な燃焼方式。非触媒式で二次燃焼を行う方式を指す。薪を燃やす一次燃焼に続き、発生した煙まで二次燃焼で燃やすため、排出ガスの浄化や薪の消費量の低減に効果を発揮する。クリーン性や燃費は触媒方式のほうがより優れているが、クリーンバーン方式は構造がシンプルでメンテナンスが楽という利点がある。メーカーやモデルなどで構造の違いはあるが、概念は同じ。リーンバーン方式はこの発展型。
【くれおそーと】クレオソート
一般にはブナ材のタールが蒸留してできた油状の液体。薪ストーブの場合には、排出ガスによって煙突内に生じた黒褐色の付着物が大きくこう呼ばれている。タールとほぼ同義で使われることもある。水分の多い薪の使用や燃焼状態の不良で発生しやすくなる。油分を含むため引火して煙道火災を引き起こすこともある。
【ぐりどる】グリドル
ストーブ本体の一番上の平らな部分で、天板(てんいた)、ストーブットップともいう。対流式の一部の機種を除き、炉内の熱がもっとも加わり、非常に高温になる。そのため、鍋を使った煮炊きなど料理に活用できる。熱の伝導率を高めるなどで、より料理をしやすいように加工された“クッキンググリドル”を備えた機種もある。
【ぐれーと】グレート
燃焼した薪の灰をためる炉内の床面のこと。炉床ともいう。鋳造品が多いが、常に高温にさらされる部分で、とくに炉内の温度を上げすぎるなどすると劣化しやすい。基本的に消耗品だが、灰をある程度(1~2㎝)残しておくことで熱劣化を抑えられる。
【こーくす】コークス
石炭を蒸し焼きにした燃料のこと。外見は石炭と似ているが、蒸し焼きにすることで硫黄やコールタール、ピッチなどの成分は抜けている。燃焼時の発熱量が高く、高温を得られる。
【こうはん】鋼板
板状に加工された鋼(はがね)のこと。加工のしやすさから、薪ストーブの素材に用いられることが多い。滑らかな曲面を描くなどデザイン性豊かな製品を生み出せるというメリットがある。一般的に、鋳鉄と比べて速暖性(早く暖まること)に優れる反面、蓄熱性や耐熱性で若干劣るとされる。
【こうようじゅ】広葉樹
闊葉樹(かつようじゅ)ともいう。文字通り広く平たい葉を持つ。一般的に着火性は思わしくないが、燃え始めると樹自体の比重が高いので燃焼時間を長く保てる上、燃やしたときの熱量も大きいため薪ストーブに最適とされる。クヌギやナラ、ブナ、ケヤキの人気が高い。サクラなどは燃やしたときの香りも香しい。
【こんべくしょんほうしき】コンベクション方式
対流式と同意。