薪ストーブ 用語辞典 – は行

【はーすげーと】ハースゲート
小さな子供やペットが誤って触れてヤケドをしたり、強い熱を受けたりしないよう、薪ストーブに近づけないためのフェンス。基本的に組み立て式となっていて、大人が出入りできるドアを設けている。安全のために壁に固定するのが望ましい。
ハースゲート画像
【はいうけざら】灰受け皿
「アッシュパン」ともいう。炉内で燃焼した薪の灰を受ける容器のこと。機種によっては装備されていなかったり、把手がついていて、そのまま持ち運べたりするものもある。炉の下にたまった灰は完全に取り除かず、若干、残しておいたほうが熾き火を作りやすい。
灰受け皿画像
【はいえんりょう】排煙量
薪ストーブから排出される煙(および排出物)の量のこと。単位は1時間あたりのグラム数で表され、少ないほど低公害といえる。アメリカやヨーロッパ諸国ではメーカーに対する厳しい規制値が設けられているが、日本独自の基準は現在のところ存在しない。
【ばいおますえねるぎー】バイオマスエネルギー
バイオマスはもともと生物学の用語。現在は一般的に、動植物に由来する再生可能な有機性資源のことを指すことが多い。樹木から作られた薪や再利用可能な建築廃材もこれにあたり、薪ストーブで燃やして取り出す火力や熱はバイオマスエネルギーということになる。化石燃料エネルギーからの転換を図ることでカーボンニュートラルが促進される。
【ばいぱすだんぱー】バイパスダンパー
ストーブ燃焼室内で煙の流路を切り換える開閉弁。おもに触媒方式やリーンバーン(エヴァーバーン)方式の薪ストーブに採用される。着火の際はバイパスダンパーを開け、着火を安定させるとともに一次燃焼の煙を直接煙突へ流す。触媒が活性化するまで温度が上がったら閉じて煙を二次燃焼室へと導く。
【ばきゅーむすたっく】バキュームスタック
煙突の上部に設置する装置で、煙を吸い上げる効果を高めるほか、煙突内への風の進入防止がおもな機能。「逆流防止装置」とも呼ばれる。ただし、煙の吸い上げは、煙突の長さや太さ、施工内容などで変化するためバキュームスタックだけでは対策し切れないことや、逆に煙の流れが阻害されることもある。
【ばっくどらふと】バックドラフト
おもに空気量を絞りすぎたことによって、薪が不完全燃焼を起こす現象のこと。煙突内の空気が逆流して炉内に煙が充満し、ストーブ本体の空気の取り入れ口などから大量の煙が噴出するなどの症状が出る。扉を開けて炉内に急激に大量の空気を取り込むと、不完全燃焼ガスが爆発的に燃え上がることがあるので非常に危険。
【ばっふる】バッフル
バイパスダンパーを持たない薪ストーブの多くは、炉内の上部にバッフルを備えている。鋳物や金属でできた板状の部品で、これが炎や煙を下へ返すことで二次燃焼やドラフトの効果を高める。高温で焚きすぎると変形や割れにつながるので注意が必要。バッフルプレート、炎(煙)返し、じゃま板ともいう。
【ひーとしーるど】ヒートシールド
薪ストーブ本体から放出される輻射熱から壁や床などを守る(低温炭化を防ぐ)遮熱板のこと。本体の背面に装着する「リヤヒートシールド」と底部に装着する「ボトムヒートシールド」があり、リヤヒートシールドの場合、遮熱効果によって壁との間隔を狭められるという利点がある。同様に、室内煙突用のヒートシールドも用意されている。
【ひーとらいふたいむ】ヒートライフタイム
炉内の火が落ちたあと、燃焼中にストーブが蓄えた熱が徐々に放出される時間のこと。本体素材によって大きく異なり、一般的に、熱を蓄える性質を持つ鋳鉄が有利とされている。さらに、鋳鉄以上の蓄熱性を持つ「ソープストーン」と呼ばれる天然の石鹸石を素材に用いた機種もあり、ヒートライフタイムは10時間を超える。
【ふぁいやーすくりーん】ファイヤースクリーン
観音開きの前面扉を開け放ち、薪が爆(は)ぜる音や匂い、炎の揺らめくようすなどを直に楽しむための防護ネット。火の粉の飛散を防ぐため、床などを焦がす心配もない。暖炉のような直火のぬくもりを味わうことができる。
【ふぁいやーつーる】ファイヤーツール
薪の位置を直したり、灰をすくったり、ストーブ周辺を掃除したりする薪ストーブや暖炉で使う補助道具のこと。「ファイヤーフィッティング」ともいう。一般的に、火ばさみや、火掻き/灰掻き棒、スコップ、ホウキなどがセットになったものを指す。
ファイヤーツール画像
【ふくごうしき】複合式
ストーブ本体から放出される熱を利用して暖める輻射式ストーブと、空気を暖めて対流を発生させそれを吹き出し口から放出させる対流式ストーブ、各々の特性を合わせ持つタイプ。安全性の高さと、熱効率のよさが適度にバランスした薪ストーブとして最近の主流になりつつある。
【ふくしゃしき】輻射式
近年の薪ストーブの主流。ストーブ本体から放出される熱(輻射熱)によって部屋を暖める方式。表面が熱くなるためうかつに扱うとヤケドを負う危険性があるが、熱効率が高いというメリットがある。また、遠赤外線である輻射熱は、皮膚に到達してから初めて熱を発生するため体感温度が高く、身体の芯まで温めるのが特徴。
【ふらっしんぐ】フラッシング
煙突用雨仕舞い材ともいう。屋根と煙突の接合面に用いる部材で、雨の浸入を防ぐ役割を持つ。薄い板状のものと、瓦屋根のように凸凹のある複雑な形状の屋根にもフィットするシート状のものがある。
【ふらんくりんすとーぶ】フランクリンストーブ
アメリカのベンジャミン・フランクリンが1742年に発明した。彼は、凧(たこ)を用いた実験で雷が電気であることを明らかにしたことで知られ、政治家や外交官、物理学者などの顔も持つ。それまでの暖炉から熱効率を飛躍的に高めることに成功し、現在の薪ストーブの原型になった。
【ふりーすたんでぃんぐたいぷ】フリースタンディングタイプ
脚を用いたり、本体だけで炉台と接し、自立できる薪ストーブのこと。現在、市場で流通している大半の機種がこれにあたる。
【ぺれっとすとーぶ】ペレットストーブ
木材を切ったり削ったりしたときに出た木屑やおが粉を圧縮し、小さな固体に形成したペレットを燃料とした暖房器具。薪ストーブと同様、遠赤外線の暖房効果は高く、環境に優しいカーボンニュートラルでもある。ただし、炉内へのペレットの自動補給や送風などに電力を利用する機種が多い。
【べんちれーしょん】ベンチレーション
対流式の薪ストーブが備えている空気の吹き出し口。輻射熱に加え、燃焼による温風を吹き出して室内の空気を循環させることで、暖房効果をいっそう高める。輻射式のストーブには付いていないが、ヒートシールドがベンチレーション効果を持つモデルもある。
【ほうろう】琺瑯・ホウロウ
鉄やアルミニウムなどの金属材料表面に、シリカ=二酸化ケイ素のガラス質の釉薬(うわぐすり)を高温で焼き付けたもの。基本的にエナメルと同意で工業製法としての呼び名。