薪ストーブ 用語辞典 – あ行

【あっくす】アックス
斧(おの)のこと。薪を作る際に使う道具。木製の柄と鋼鉄製の刃身を組み合わせたものが一般的。刃の切れ味はもちろん、柄の長さや握りやすさ、刃身の重さなど、全体のバランスが取れていることが重要。自分の身長や体力など合ったものを選びたい。
アックス画像
【あっしゅりっぷ】アッシュリップ
ストーブ本体のフロントドア下に設けられた張り出しのこと。薪の補給や移動などでフロントドアを開けた際、灰や熾(おき)などが床に落ちるのを防ぐ。
【あんだいあん】アンダイアン
ストーブ炉内の前方下部に設けられている「薪支え」のこと。固定式と差し込み式などの取り外せるものがある。積み重ねた薪が崩れるのを押さえるほか、ドアを開放して薪をくべる際、燃えている薪や熾が部屋側に転落するのを防ぐ。
【いーぴーえーきかく】EPA規格
薪ストーブの最大市場であり、環境意識の高いアメリカにおいて、EPA(アメリカ合衆国環境保護局)が定めている排気煙の規制量。非触媒タイプで7.5g/時、触媒タイプで4.1/時と、触媒タイプにはより厳しい規制値が設けられている。アメリカでは規制値をクリアしていない製品は販売できない。
【いーえぬきかく】EN規格
ヨーロッパにおける標準排煙規制量。DIN(ドイツ)やTON(オランダなど)など、国によっても独自の規格が設けられている。
【いちじねんしょう】一次燃焼
炉内で発生する最初の燃焼。一次燃焼で薪が完全に燃焼することはなく、この状態で発生した煙を煙突から排出すれば燃え残った大量の有害物質を大気中に放出することになる。そのため、現在の多くの薪ストーブでは二次燃焼装置を採用した「クリーンバーン」方式で未燃焼のガスを燃焼させる。これにより排煙のクリーン化と薪の消費を抑えるというメリットがもたらされている。
【いもの】鋳物
砂型に溶かした鉄を流し込んで形成される製品。熱を蓄える性質(蓄熱性)が高く、薪ストーブの素材としても適している。大量生産に有利。鋳鉄、キャストアイアンも同意。
【うぉーみんぐしぇるふ】ウォーミングシェルフ
一般的に、横型ストーブの本体上部の両端に設ける棚を指し、オプションで設定されていることが多い。ストーブトップ(天板)の面積が広がり、とくに調理の際は、食材や鍋などを置くスペースとして利用でき、使い勝手が向上する。
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【うっどほるだー】ウッドホルダー
室内用、室外用とも、薪を収めておくためのラックや収納容器の総称。室外用には大小さまざまなサイズがあるが、室内用はそのまま持ち運べるよう把手などを備えているものや、インテリアの飾りとしても使えそうなモダンなデザインのものが多い。
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【えあーたいとすとーぶ】エアータイトストーブ
前面に扉を持ち、レバーなどの火力調整機能を備えた近年の薪ストーブの主流。吸気口以外は、細部に至るまで徹底して気密性を保つように作られているのが特徴で、炉内に余分な空気が流れ込んで急速に薪が燃焼するのを防ぐ。逆に、扉を持たず、焚き火のように直接、燃えている薪を目と耳で楽しめる薪ストーブに「開放式」がある。
【えあーかーてん】エアーカーテン
炉内に取り込んだ空気をフロントドアの内側に噴き付けて、曇りや汚れの付着を防ぐシステム。ガラス空気洗浄システムやエアーウォッシュシステムも同機能。
【えゔぁーばーんねんしょう】エヴァーバーン燃焼
薪の燃焼=一次燃焼と、煙の燃焼=二次燃焼を、各々異なる燃焼室で行う燃焼方式。燃焼は、複雑な空気の流れを駆使することで高い燃焼効率を生み出し、低燃費と長時間燃焼を可能にする。ちなみに、バーモントキャスティングス社製のエヴァーバーン方式を採用した機種は、EPAで「非触媒型のなかで廃棄物排出量がもっとも少ないクリーンな薪ストーブ」として公認されている。
【えなめるしあげ】エナメル仕上げ
本体の表面に施す、きわめて高い光沢と滑らかな手触りが得られるコーティングのこと。エナメルは鋳物の溶解温度に近い1000℃以上で焼き付ける。硬いものをぶつけたりすると、ヒビ割れる可能性があるデリケートさを持つ反面、手入れは乾いた布で拭くだけで済むなどフリーメンテナンス性を持つ。
【えんせきがいせん】遠赤外線
薪ストーブの暖かさの基本となっているもの。本体表面から放出される(波長の長い)遠赤外線は、空気だけを暖める石油ストーブやエアコンと異なり、周辺の物体そのものを温めるのが特徴。その穏やかな暖かさは奥まで達して、しかも冷めにくい。
【えんどうかさい】煙道火災
薪を燃やした際に発生した煤(すす)やタールなどが煙突内部に付着・蓄積して、それに薪ストーブから舞い上がった火の粉や、加熱した煙突の熱が引火して燃え上がる現象。最悪の場合、火災に至る。大量の煤やタールなどを発生しない、よく乾いた適正な薪の使用を心掛けるとともに、煙突掃除などの定期的なメンテナンスを怠らないことが大事。
【えんとつ】煙突
燃焼後の煙と空気を屋外に排出するための部材であると同時に、燃焼に必要な空気を炉内に導く役割も担う。シングル、二重、三重などの種類があり、材質や長さ・太さ、施工方法などで効率が大きく変わり、火災の危険性も関係する重要な部品。施工のために薪ストーブ本体以上のコストを要することも珍しくない。
【おーばにんぐ】オーバニング
過剰に燃焼させた状態のこと。薪を無駄に消費するだけでなく、過燃焼によって炉内の温度が上昇しすぎて、最悪のケースでは、約1200℃が溶解温度といわれる鋳鉄製ストーブの本体が熱で変形したり、その影響を受けて炉内の留め具などが外れなくなったりすることもある。
【おきび】熾火
燃焼させた薪から炭化水素が抜けて炭になり、炎を出さず、真っ赤に燃えたまま高温で安定している状態をいう。炭からは物体の芯まで熱が浸透する遠赤外線が放出されるため、調理を行うにも最適な状態。炉の床面に灰が残っていないと安定した熾火を得られにくい。「熾」も同意。
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